3分でわかるWebサイトリニューアル前に知りたい、サーバ選びのポイント

はじめに


Webサイトのリニューアルを考える際、多くの方がデザインやコンテンツに注目しがちですが、実は「サーバ選び」も成功のカギを握っています。サーバの選択はWebサイトの規模や目的、予算に大きく影響します。例えば、公開するWebサイトによってはページの表示速度が遅くなったり、アクセスが集中した際にWebサイトが落ちるリスクもあります。

本記事では、Webサイトのリニューアル時に押さえておきたいホスティングサーバ、専用サーバ、そしてクラウドサーバの特徴について解説します。またサーバ移行時のポイントについても紹介します。


サーバの種類と特徴

Webサイトを運用するためのサーバには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社の用途に適したものを選びましょう。代表的なサーバの種類と特徴について解説します。

ホスティングサーバ
共有ホスティングサーバでは、複数のユーザーが同じサーバを共有してリソースを利用します。低コストで利用できる、サーバ管理の知識もあまり必要でないという利点もありますが、他のユーザーのトラフィックやリソース使用量が影響を与えるため、以下のようなリスクもあります。
  • 表示速度の低下: 他のユーザーが大量のトラフィックを発生させている場合、そのサーバ全体のリソース(CPU、メモリ、帯域幅)に負荷がかかり、Webサイトの表示速度が遅くなることがあります。
  • アクセス集中時のダウン: 特にアクセスが急増した場合、共有されたサーバリソースが限界に達し、Webサイトが遅延したり、最悪の場合はサーバがダウンしてしまうことがあります。
VPS(仮想専用サーバ)
1台の物理サーバを仮想化し、各ユーザーが独立した環境を持つタイプです。また、共用サーバよりも自由度が高く、専用サーバよりもコストを抑えられますが、運用の知識が必要になります。
  • 一定の専有リソースを確保
  • サーバの設定・管理が可能
  • 共用サーバよりも安定した運用が可能
クラウドサーバ
AWSやGoogle Cloud Platform(GCP)、Azureなどのクラウド環境で提供されるサーバを指し、必要なリソースを柔軟に増減できるため、急なトラフィック増加にも対応しやすいのが特徴です。
  • 使用する容量や性能に合わせ、サーバ数やサーバの種類などを増減できるスケーラビリティの高さ
  • 初期投資が少なく、利用した分だけ支払う料金体系
  • 高可用性・冗長性を確保しやすい
専用サーバ
1台の物理サーバを単独で使用するタイプ。パフォーマンスやセキュリティが重要なWebサイトに適しています。他のユーザーの影響を受けず、高いパフォーマンスの確保がメリットである半面、運用・管理の負担が大きいことがあげられます。

2.サーバ選びのポイント

性能(CPU・メモリ・ストレージ)
Webサイトの規模やアクセス数に応じたスペックを選びましょう。 特にECサイトや動画配信サイトなど、高負荷が予想される場合は、十分なCPUやメモリを確保することが重要です。
可用性・冗長性
サーバがダウンするとビジネスに影響を与えるため、障害対策が施されたサーバを選びましょう。SLA(サービス品質保証)やバックアップ体制の確認も重要です。
セキュリティ対策
WAF(Web Application Firewall)やDDoS対策、SSL/TLS対応など、セキュリティ機能が充実したサービスを選ぶことで不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減できます。
コストと運用負担
初期費用だけでなく、運用コストも考慮することが重要です。サーバの管理を自社で行うのか、外部に委託するのかも検討しましょう。

3.利用目的に応じたサーバの選び方

小規模なコーポレートサイトやブログサイトなどでの利用の場合
  • レンタルサーバやVPSがおすすめ
  • 運用コストを抑えつつ、Webサイト公開に必要な機能を確保することが可能
ECサイトやWebアプリ、大規模なコーポレートサイトなど
  • クラウドサーバや専用サーバが最適
  • 高い可用性・セキュリティ対策が可能
  • 負荷の増減にも対応しやすい
大規模メディア・サービスで利用する場合
  • 専用サーバまたはクラウド環境での運用が推奨
  • 大量のアクセスに耐えられるリソースを確保

4.サーバ移行時の注意点

サーバ移行時にWebサイトをスムーズに移行するためのポイントを記載します。

現行環境の整理とデータ移行先の環境の確認
移行前に現在のサーバ環境を確認し、必要なデータや設定を洗い出しましょう。データ移行時のトラブルを防ぐために、バックアップを必ず取得してください。
ダウンタイムを最小限に抑える方法
サーバ移行時に発生するダウンタイムを最小限にするためには、DNSのTTLを短縮したり、移行先のサーバで動作確認を行ってから切り替えるなどの工夫が必要です。

5.まとめ

Webサイトのリニューアルにおいて、サーバ選びはサイトの安定性やセキュリティ、コスト面に大きく影響します。提供するサービスや用途に合ったサーバを選ぶことで、長期的な運用コストの削減やユーザー満足度の向上につながります。

ミテネインターネットでは、サイトの規模や目的に合わせたサービスやサーバ選びのお手伝いをいたします。
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