仕事Style
熊本 豊 Yutaka Kumamoto
入社時点では技術部門に配属されましたが、最近では営業の役割も兼ねてお客様と対面で話す機会も増えてきました。昔はエンジニアが好む「黒い画面」と向き合っていましたが、今はパワーポイントなどの「白い画面」と向き合うことが多いですね(笑)。
東京での勤務がスタートしたのは、2010年に東京営業所が設立されたときでした。東京で働く大きなメリットの一つは、最先端の知識を吸収するための勉強会などのイベントが数多く開催されていること。それらのイベントで吸収した知識や情報を社内に伝えていくこと、その一方で、ミテネインターネットの技術や実績を社外に向けて発信するという役割も担っていると考えています。つまり、社内と社外をつなぐ情報の「ハブ」であり「翻訳者」の役割、いわゆる「エバンジェリスト」として機能することを目指しています。
大切だと思うのは、やはりコミュニケーション能力です。私が担当している主な業務の一つに、ISPなどのネットワーク同士が相互に接続する「ピアリング(Peering)」の交渉があります。海外にはピアリングの交渉を専門的に担当する「ピアリングコーディネーター」という職種があるのですが、私自身、海外にも赴いてピアリングの交渉を行います。ピアリングを受け入れてくる条件は企業によって異なるのですが、直接お会いして話をした相手であればOKを出しますよという「お友達ポリシー」を基準にしている企業が多いんです。このため限られた時間でこちらの意図をどれだけ伝えられるかが重要になります。
また、2014年から日本のインターネット技術者・利用者が集って議論を重ねるワーキンググループ「JANOG」にも参加していて、2015年には実行委員長も経験させていただきました。こうした場で時間や人員のリソースを差配するマネジメントの経験を積ませてもらったことが、現在のミテネでのマネージャー職においても大いに役立っています。
ミテネという企業には、プロバイダ事業という土台がしっかりしていて、その上に「遊び場」が広がっているという特長があります。家屋に例えると、一階に生活するための空間があって、二階に子供部屋や書斎などのゆとり空間がある感じと言えばいいでしょうか。この「遊び場」から実際に新しいプロジェクトや試みが生まれています。なによりも、ミテネがこうした取り組みをしている企業であることがお客様に伝わったときが、とてもうれしいですね。
現在にも未来にも共通しているのは、「インターネットという環境を良くしたい」という思いです。重要なのは、1年くらい先の、近い未来に起こりそうなことを当たり前のようにキャッチアップしておくこと。そのためには、各分野の「先頭集団」にいる人たちと一緒に走り続けられるように研鑽を重ねていきたいです。